2019年3月14日木曜日

花粉の時期事情3

今年は花粉症患者が増えたらしい…。
辛いこの時期を乗り切るために、薬剤師の方はどんな基準で薬を選んでいるのだろうか…
前回、前々回に続きます。

もう1名はロラタジンを服用しているとのこと。
同様に理由を聞いてみました。

「市販薬でも、処方薬と同じ有効成分のものがありますので、そういった薬を購入するようにしています。また、その薬がどのような "ふけいざい” を使用しているのか気になるので見てしまいますね。」

なるほど。…不敬罪?
(私と同じことを思った方の為に調べました。(笑)
👉賦形剤(ふけいざい)とは、錠剤、散剤(粉薬)、顆粒剤などの固形製剤に、成型、増量、希釈を目的に加えられる添加剤。有効成分と均一に混合できること、比較的配合量が多くなるため、味に問題がないこと、また、錠剤、顆粒剤においては崩壊性、溶出性にも考慮し、乳糖、結晶セルロース、デンプンなどがよく用いられる。 
-日本薬学会・薬学用語解説より引用)

「先発医薬品に対して、ジェネリック医薬品と呼ばれる後発医薬品がありますが、有効成分と量が全く同じでも、賦形剤が異なる場合があります。添加剤に何を使っているかが体への吸収率に影響することがあるので、判断基準のひとつにしていますよ。」
と、各々の基準で薬を選ばれていました。

余談ですが、サプリメントや化粧品でも大々的に100%!とか書かれていると、「良さそう!」と思ってしまいがちです。
しかし、専門的に考えた場合、例えば99%の主成分と、それを体に吸収しやすくするための1%の添加剤が入っているほうが、実は良いものがあるようです。

普段薬を飲まない私にとっては、とても新鮮な情報でしたが、皆さんはいかがでしたでしょうか?そんなこと知ってるよ!という方がいたらごめんなさい。
以上、名古屋オフィスの花粉の時期事情でした。

2019年3月11日月曜日

花粉の時期事情2

花粉の飛来する今の時期、薬剤師の方はいったいどんな薬を飲んでいるのか…
前回の続きです。

気になった私(事務田中)は、安易にお二人に聞いてみることに。

1名はレボセチリジン塩酸塩を服用しているとのこと。
何かこだわりがあるのか更に聞いてみると、予想外の答えが返ってきました。

「一般的には薬というと、成分表や効果などを判断基準にするけれども、錠剤一つとっても、大きさ、形状のデザイン、製造工程など、多岐にわたって違いがみられます。たとえ成分が同じでも、それらが違えば同じものとは言えないため、全てを総合的に判断しています。」
とのこと。薬の見方への強いポリシーを感じます。

「また、薬は商品名に商標、成分等に特許があるのはもちろんのこと、製造工程の技術などや粒の形にも、特許や意匠は多く申請されています。成分が同じでも製造過程が違えば別の特許があったり、錠剤の形状や大きさ、錠剤の包の形状や大きさなど、薬一つとっても、そこには様々な企業努力が込められているのです。」
とも、続けて教えてくれました。

私は今まで成分や効果、或いは副作用などを判断基準にしていましたが、この話を聞いて今後の薬の見方が少し変わりそうです。😮

続く

2019年3月8日金曜日

花粉の時期事情1

時期の話題かと思いますので、少し触れさせて頂きます。

日本では3~4人に1人の割合でなんらかの花粉症の症状が出ていると聞きますが、名古屋オフィスでは100%の割合で花粉に悩まされております。

症状は各個人で差がありますが、毎年、目薬や内服薬でこの時期を乗り切るのは一緒です。
事務スタッフの田中は、出来れば自然な形で症状を抑えたいという傾向があり、今までは鼻洗浄、べにふうき茶(もしくは甜茶)、食事療法、などで乗り切ってきましたが、今年の花粉は勢いが違うのか、なかなか症状が改善しませんでした。
(と、言うより、今年は鼻洗浄のボトルを買い替えようと思い、新しい商品が届く前に前のボトルを捨ててしまったのがダメでした。商品の到着を待つ猶予もなくピークが到来…)

そこで、いつもなら漢方の「小〇竜湯」を飲むところですが、これもタイミング悪く在庫が無く。。。症状がひどい時だけ頼っていた抗ヒスタミン薬を、たまたま飲んだところ、すぐに症状が改善。
お薬というのは偉大なものだと感じたわけであります。

ちなみに名古屋オフィスの弁理士は、両名とも薬剤師の資格をもっておりますので(製薬会社や薬局で働いた経験もあり)、こういうときに薬の知識がある人は、どういった基準で、何を飲んでいるのか非常に気になりました。

続く